AIスキャンロボの料金や評判を詳しく解説
ネットマイル株式会社が展開する「AIスキャンロボ」は、AIを活用したRPAによって、バックオフィス業務のコストダウンを実現するサービスです。
2018年3月より販売を開始しています。
AIスキャンロボの特徴
RPAとAI OCRで紙の運用・入力から解放
AIスキャンロボは、これまで手作業で行ってきた帳票の処理業務をRPAを用いて効率化してくれます。
形式がバラバラの請求書であっても、複合機から一括でスキャンするだけで自動的にテンプレートを選びだしてデータ化します。
選ばれたテンプレートは、手動で選びなおすことも可能です。
事前のテンプレート設定はシステムが代行するため不要ですが、数が多い場合は別途相談になります。
また、請求書の上下が違っていても、AIが縦横90度、上下180度回転させて自動補正するため、スキャンをするときに請求書の向きを気にする必要がありません。
軽微な傾きであれば最大5度まで対応し、画像の縮小についても自動補正が可能です。
さらに、AIスキャンロボは文字の認識範囲を座標で固定していません。
読み取りの指定範囲が多少ずれていても「オートセグメンテーション機能」により正確に文字を読み取れます。
その他にも、データを取り込む際にあらかじめ任意の設定を加えておくことで扱いやすいデータに変換する「後処理ルール機能」、事前に登録したデータベースから最も近しい情報を自動的に呼び出す「データベースマッチング機能」も搭載されています。
AIスキャンロボの読み取り結果は、元の帳票画像の上に表示されるため、直感的に確認・修正ができて効率的です。
AIが読み取り結果を分析して学習することにより、長期間利用するほど読み取りの精度やスピードも高まります。
段組や表形式の複雑な帳票、日本語を含め5カ国の多言語に対応
完全自社開発された独自のOCRは、ディープラーニング(CNN、DNN、LSTM等)を用いた高い認識率を誇ります。
文字種推定システム、文字種推定方法、文字種推定プログラムは特許出願済です。
複数ページにわたるものや、複雑な段組や表形式の帳票であってもAIが自動で解析して情報を読み取るので、これまでのOCRでは難しかった帳票でも対応します。
加えて、チェックボックスや選択形式の読み取りパターンを学習する機能も備わっているので、記号やマークなどが使われていてもデータ変換が可能です。
また、活字の帳票を読み取る能力に優れています。
日本語のみならず、英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・タイ語にも対応しています。
AIスキャンロボは請求書だけに対応したシステムではなく、一般的な帳票に加え、貿易帳票なども読み取れます。
そのため、帳票の種類や複雑な形式が多いという企業に向いています。
手入力するのは、一部の不一致データのみなので、業務の効率化がはかれます。
AIスキャンロボの料金表
初期費用・月額基本料金いずれも、利用するにあたっての具体的な費用は問い合わせが必要です。
本格的にAIスキャンロボを導入する前に無料の読み取りテストが使えます。
画像のサンプルを3枚まで送ると、2週間後に結果がメールで返信されます。
また、月々3万円からのトライアルも準備されています。
申し込みから3営業日以内にIDが発行され、すぐに使用が可能です。
まずは少額からスタートしたいという方には、利用しやすいでしょう。
項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 非公開 |
月額基本料金 | 非公開 |
データ化料金 | 非公開 |
データ化にかかる時間 | 非公開 |
トライアルの有無 | 月々3万円から |
公式サイト | 公式サイトを見る |
AIスキャンロボのサービス対応範囲
AIスキャンロボは、AI OCRを使って帳票を読み取ることに特化しています。
そのため、請求書の受取やスキャンといった作業は自社で行う必要があり、仕訳データや支払データの作成、会計ソフトへの連携は対応外になります。
一方、プログラミング開発チームが週1回バージョンアップを行っているため、常に最新のサービスを利用可能です。
また、システム利用時に操作や設定に困った場合、問い合わせ窓口(カスタマーサクセス)がサポートしてくれます。
これは、トライアルの段階でも利用できることから、導入後も安心して使うことができるでしょう。
AIスキャンロボは経理業務全般へのフォローというよりも、請求書の入力コストをピンポイントでカットしたいというニーズにマッチしているシステムと言えます。
項目 | 有無 |
---|---|
請求書の受取・スキャン | – |
AI OCRのみのデータ化 | ○ |
オペレーターによる二重チェック・修正 | – |
支払データ生成 | – |
仕訳データ生成 | – |
会計ソフトへの連携 | – |
AIスキャンロボの評判・クチコミ
AIスキャンロボのサイトは、実際の仕様が画像で貼られているのでとても分かりやすいし、使用する際のイメージがわきやすいなと思いました。こういう感じなのかと正確に把握できることは導入のきっかけに繋がります。
他社のサービスは郵送でもメールでもPDFでも勝手に仕訳してくれますが、AIスキャンロボではどうなのかが少し分かりにくいと感じました。
請求書を受け取り、スキャンしてAIが自動データ化してくれるのはよく分かりました。不一致の場合は手入力をしなければいけないことの事実を、きちんと記載してあるところが良かったです。
AIスキャンロボは支払い申請の突合せが自動化されている点が良いと思います。また、不一致データは手入力となる点も、手間ですが人の目が入ってよいと思いました。
自動的にデータ化してもらえるのでAIスキャンロボを使えば業務の効率化ができそうです。申し込みから最短1日で利用できるのも助かります。
AIスキャンロボは導入した企業がたくさんあるようですが、実際にどのようにパソコン上で表示されるかなどの例が無いところが残念でした。
手動の作業がAIが代替してくれるので作業が格段と減ります。スキャンをすればAIがデータ化してくれ、テンプレート設定が簡単なので導入に時間がとられないことがAIスキャンロボのいいところだと思います。
導入前の作業で挫折しがちなので、AIスキャンロボのようにテンプレート設定を代行してもらえるのは非常にありがたいです。但し、会計ソフトとのデータ連携には手間がかかりそうな印象を受けます。
AIスキャンロボはAIでスキャンする前にテンプレート作成が必要で、テンプレートを数多く作成しないといけない場合には別途相談というのが分かりづらいです。
50%のコスト削減、もしかしたらそれ以上の削減かもしれないと思いました。安心なのは有名企業が既にAIスキャンロボを利用していることです。今の時代にあったサービスだと思います。
AIスキャンロボはコストが割とかかりそうです。導入してどれだけリモート対応できるかが気になるところです。
AIスキャンロボを導入しているのは大手企業が多そうで、システムの信頼性はありますが、中小企業の導入にどの程度効果的か未知数です。
AIスキャンロボは、AIによる解析とRPAによる自動化のセットで業務効率アップを目指すものです。導入支援が少し必要かもしれませんが、柔軟な運用ができそうです。
企業だけでなく大学や教育機関など様々な方面で実績があり、サポート体制が優れているのではないかと感じました。
AIスキャンロボ以外の受取請求書データ化サービスの比較
オペレーターあり | invox | Bill One | RICOH Cloud OCR for 請求書 |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 非公開 (スモールビジネスプラン無料) |
非公開 |
月額基本料金 | 980円〜29,800円 | 10万円〜 (スモールビジネスプラン無料) |
1.5円~10万円 |
データ化料金 | 50〜100円/件 | 非公開 (スモールビジネスプラン無料) |
100円~300円/件 |
データ化の時間 | 数分〜 | 数時間 | 非公開 |
無料トライアル | 可能 | 非公開 | 可能 |
オペレーター確認 | あり | あり | あり |
オペレーターなし | sweeep | スマートOCR 請求書 | バクラク請求書 |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円~ | 10万円〜 | 非公開 |
月額基本料金 | 3万円~10万円 | 3万円〜 | 3万円〜 |
データ化料金 | 100円〜300円/件 | 枚数によって変動 | 〜100円/件 |
データ化の時間 | 数秒 | 数分 | 数秒 |
無料トライアル | 可能 | 可能 | 可能 |
オペレーター確認 | なし | なし | なし |