納品前に請求書を発行できるか

請求書の基礎知識

請求書は、基本的に商品やサービスを相手方に提供してから発行します。
しかし、取引の内容によっては納品より前に請求書を発行することもあるでしょう。

そもそも、納品前に請求書を出すことは可能なのでしょうか。
納品と請求の関係から、請求書発行のタイミングについて考えてみましょう。

請求書や納品書を発行するタイミング

まず「納品書」と「請求書」の違いを簡単に説明します。
納品書は、取引相手に商品やサービスを納める際、その内容を書き記したものです。
受け取った側は、納品書を見ればいつ誰から何を提供されたか、すぐに確認できます。

一方、請求書は商品やサービスに対する入金をお願いするためのものです。
そのため、納品書は納品物とともに発行され、請求書は納品と同時、あるいはその後に作成するのが一般的な流れです。

納品前に請求書を発行するパターン

請求書は納品後が原則ですが、先に発行するパターンもあります。

その多くは、新規で取引をはじめるときです。
初めて契約を結ぶ場合、納品前に請求書を発行し、先方からの入金を確認してから納品することがあります。

まとめ

請求書のタイミングは、双方の商習慣や契約によってさまざまなので、納品前に請求書が発行されたとしても、お互いに同意が得られていれば問題ありません。
しかし、空請求などのリスクがあるのも事実です。

納品前に請求書を発行する際は、イレギュラーな対応だと認識した上で、双方の契約やルールをきちんと確認するようにしてください。