請求書の金額を間違えた場合の取り消しや訂正の方法
原則として、請求書の金額を間違えてしまった場合、再度作成し直します。
書き損じや桁数の間違いなど、いろいろなパターンがありますが、請求書の金額を訂正印等で修正すべきではありません。
では、どうして再作成しなければいけないのでしょうか。
請求書の金額を取り消すことで考えられるリスクとともに、具体的な訂正方法をお伝えします。
請求書の金額訂正は不正行為の危険がある
請求書の金額の間違いが発覚したとき、訂正印や二重線、修正テープなどを用いた訂正を認めると、不正行為のリスクが高まります。
簡単な修正で金額を意図的に取り消すことができてしまえば、横領などの犯罪行為にもつながりかねません。
金額の訂正を認めないことは、内部牽制の役割も担っています。
もし、誰でも安易に金額が書き直せるようなら、コンプライアンスの観点でも問題行為になるでしょう。
金額相違の請求書は必ず再発行を
請求金額の相違があったときは、請求書の再発が鉄則です。
不正行為のリスクもさることながら、金額に訂正が入っていることは、請求書を受け取る相手にも失礼になります。
たとえ、先方が手書きの修正を容認したとしても、万が一のトラブルを避けるために新しく再発行するようにしてください。
また、正しい金額に訂正した請求書を再発行する場合は「再発行分」と分かるように明記しておきましょう。
同じような請求書が2枚あることで、入金ミスや支払いの遅れにもなります。
加えて、訂正後の請求書にミスが重なることのないよう、細心の注意をはらって請求書を作るようにしてください。
まとめ
請求書は契約が成立した際、双方の合意をもってして作成されます。
特に金額欄は重要な項目です。
間違えた金額を記入してしまうこと自体、あってはならないことだと心得ましょう。
その上で、請求書の金額を訂正しなければいけないときは、必ず正しい請求書を再発行するようにしてください。